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執筆者の写真冨永ボンド

第13章 SOLO(孤独力)

木工用ボンドで絵を描く画家、冨永ボンド独自の画法

「ボンドアート®」作品群



第13章 SOLO(孤独力)



誰もが一度は、孤独を感じたことがあるだろう。


勇気が出せずに輪に入れない。

ふとしたことから輪から外れてしまった。

暗く、重たい毎日。不安でドキドキする。

虚無感、劣等感、喪失感。


誰もが一度は、孤独を感じたことがあるだろう。


これは、決してネガティブな意味を持った作品群ではない。

画面を観ればわかる通り、輪の中にある点よりも、輪の中にない点の方が目立ち、輪郭がはっきりとしている。これは、孤独感という「力強さ」を表しており、孤独であるがゆえに培われるスキルがあるという凄みを表している。つまり孤独とは一種の能力であり、個人の力強さなのだ。


みんなと一緒じゃないと不安。

みんなと一緒じゃないとダサい。

みんなと一緒じゃないと寂しい。


協調性は大事だが、個性を殺す必要はない。個性は絶対的に育むべきだ。


何が良くて何が悪いかなど、他人の言うことではない。

何が似合っていて何が似合っていないかなど、他人の言うことではない。

何を得て何を捨てるべきなのかなど、他人の言うことではない。


真に受けるな。自分は、そうしたいから、そうするのだ。周りの目など気にする必要はない。自分にしかないものが一番かっこいいと、自分が一番信じてやるべきだ。そうしなければ、必ず後悔することになる。


人は、いつも何かの輪の中にいるように見えて、

実は、いつも孤独なのである。




・ボンドグラフィックスおよび冨永ボンドの活動概念「つなぐ、つくる」に基づく、ボンドアート作品群(シリーズ)第13章。

・黒いボンドで描いた点を個人とする。

・個人の繋がりは、家族、親族、友達、サークル、コミュニティーなどの輪を作る。

・輪からはみ出した個は輪の中にいる個よりも目立つが、孤独である。

・孤独力とは、寂しい孤独ではなく、孤独であることの強さを表した作品群である。

・掲題のSOLOは、孤独を表すSolitude(ソリチュード)が由来となっている造語である。(ソロデビューやソロエキシビジョンなどのSOLOと同じ)


※ボンドアートは、ボンドグラフィックスの登録商標です。


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