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執筆者の写真冨永ボンド

"芸術家"の自分に向けて



型に嵌るな。 道を作れ。  

 


上手くなるな。 下手を活かせ。  

 


勉強するな。 無知でいろ。  


 

人に習うな。 己を信じろ。  


 

職人になるな。 芸術家でいろ。  


 

 但し、  


 

感謝の気持ちは 絶対に忘れるな。



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2019年4月10日、〝芸術家の〟自身に向けて

No failure in Art. 冨永ボンド










芸術家の自分に向けて書きました。

あくまでも、芸術家の自分に向けての文です。






「型にハマらなければ、型を破ることは出来ない」


この言葉を残したのは、スタジオジブリの宮崎駿監督です。


宮崎駿監督は、大変な勉強家で、初めの頃は模倣ばかりをされていたそうです。(決して悪い意味ではなく)その中から自分のオリジナルを作り上げる。大変難しいことだと思います。結果、日本を代表する数々の名作を残されました。同じクリエイターとして尊敬しています。


しかし、この考えは、美術の分野と通ずるところがあり、技術ありきの芸術だということ。何が言いたいかは、私のブログをいつも読んでくださっている皆様はお分かりいただけるのではないでしょうか。


つまりこれは、私の芸術観とは真逆にあるもの。

それが良いか悪いかではなく、クリエイティブの「分野が違う」ということです。


やはり私は、技術ではなく、歴史でもなく、人が本来持っている純粋な表現の芸術性を大事にしたい。美や芸に偏った意識ではなく、その人が歩んだ人生そのものから生まれる作品に心を奪われ、共感してしまうのです。引き続き、私はその真価を世間に発信し続けたい。


発信し、伝えるためには、型にハマることは必要なのです。






「上手くなりたい」


この想いは、クリエイターなら誰しもが持っているのではないでしょうか。

もちろん私もあります。たとえ上手くなろうと思わなくても、続けていれば勝手に上手くなってしまうのです。私の右手は上手くなりました。これからももっと上手くなるでしょう。


しかし、私の左手は永遠に純粋な線を保ちたい。


表現だけに限らず、ビジネスの仕方、プロデュースの仕方、自分の感性を活かす方法はもっともっと上手くなりたいと思っています。下手でいながら、上手くならなければならないのです。





「勉強したい」


描く方法ではない。画材の知識ではない。歴史の文脈ではない。

私が勉強したいのは、マーケティング、プロデュース、営業、人付き合い、ITの技術と知識、電子商取引、商品企画、ソーシャルメディア、プロジェクトマネジメント、などです。

現在は、某IT大学に通信で通い、これらの分野に関して勉強中です。


いかにして、アートという意味のない「作品」を意味ある「商品」に変えるか。


時代の流れに沿って未来を見つめ、残された限りある時間の中で、

私はアートを通して社会にどのような貢献が出来るか。


勉強しなくては、時間が足りません。

学びと学ばずを両立する。

簡単なことではないが、少なからず勉強はしなくてはならないのです。






「人から学ぶものが多すぎる」


私はまだまだ未熟者です。人のふり見て我がふり直せとは言いますが、本当にその通りで、人と人のつながりが増えれば増えるほど、人付き合いというものを考える時間も増えていき、学ぶところが多くあることを実感します。その中で、自分には出来ていないことが出来ている人、この人はすごいな!という、自分に持っていないものを持っている人、とても羨ましいし憧れる。


私もいつかそんな人になりたい。


芸術家の自分に無いものは、人から習わなくては、

いつまでも未熟者のままなのです。






「デザイナーの自分は職人であれ」


アーティストは芸術家。デザイナーは職人。

元々グラフィックデザイナーの私は、元々は職人気質です。

10年の間、ひとりの身体の中にいくつもの人格をつくった。それぞれの人格に役割があります。まるで幽遊白書の水仙のよう。


デザイナーの職人魂はいつまでも失いたくない。失ってはならない。

技術を磨き、勉強を続け、芸術を決して壊すことのないようなセルフプロデュースを心掛け、デザイナーとしてのスキル、プロデューサーとしての経験も、高めていきたいと思う。





「ありがとうございます」


私が日頃から楽しく作家活動が出来ているのは、皆様のおかげに他なりません。芸術家の自分がどれだけ尖った言葉を放ち、偏ったコンセプトの作品を発表し、破天荒な考えを誇示し続けようとも、感謝の気持ちだけは決して疎かにしてはならない。


どれだけ多くの分野をつなぎ、

多くの人格を持って仕事をし、

広く知られる人間になったとしても、



私は、



ひとりでは何も出来ないのだから。




ありがとうございます。




No failure in Art.

冨永ボンド




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