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  • 執筆者の写真冨永ボンド

冨永ボンドPV 2020 完成!

こんにちは。

ボンドで描く画家、冨永ボンドです。


七夕ですね。ここ数年、7月7日はずっと雨な気がします。この時期のこの雨は、織姫と彦星の涙なのかも..............いや、そんなこと言っている場合ではありません。


豪雨被害に会われた皆様に心からお見舞い申し上げますと共に、コロナ禍も未だ終息の目途が立っておりませんので、くれぐれも健康には引き続きご留意の上、みなさま新たな日常を健やかに過ごされてください。






さて、年に一度、夏のお盆の時期に「冨永ボンド展」を開催しています。

その展示会のPR用に、毎年この時期、プロモーションビデオを制作しています。


これまでは、楽曲・動画撮影・動画編集は、それぞれの分野のプロフェッショナルに依頼して創って頂いていたのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で誰にも会うことが出来なかったため、


・楽曲制作

・サックス演奏

・動画撮影

・動画編集

・ペインティング


すべての工程を自分一人で行いました。


先ずは、完成した動画をご覧ください。







↓今回の動画のコンセプトです↓

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新型コロナウイルス感染症の影響で大切な人を失った人たち、仕事を失った人たち、日常が変わってしまった人たちの悲痛な叫びと、たとえ誰にも会えなくなっても決して失われることのない人の人の対面価値・人の輪の繋がりの力強さを表現しつつ、一日も早くこの状況が終わりますように心からの祈りを込めて制作しました。

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この動画は100%自分の表現。

これが何よりも嬉しくて、出来た時の達成感が凄かったです。


今の新鮮な気持ちをブログに書き留めます。

各項目ごとに記しますので、お時間のある方はご一読ください。




◆楽曲の制作について


MPC Liveという打ち込みの機材を使用しました。ヒップホップの業界にはMPCを使ったアーティストさんが沢山いらっしゃいますが、皆さんご存知でしょうか。


MPC Liveの製造元はAKAI professional。2年ほど前に購入していました。この頃から「PVの楽曲も自分で作りたいな―」って少しずつ考えるようになってて、勢いで買ってみたものの、音楽なんか37年間一度も創ったことないし、何にもわからないから放置してて(笑)でも、わからないなりに、遊びでテキトーに何曲か創ってて。その音源が本体の中にいくつか残ってたんです。



それが、冒頭の1分半くらいのアンビエントな楽曲。

叫び声みたいなの(笑)



いや、もともとアンビエントな環境音楽は好きなんだけども、2年前の僕がなんでこんな「コロナ禍の人間の叫び」みたいなホラーちっくなのを創ってたのかは謎です。

でもボンドアートの多彩で怪しいビジュアルとマッチして、ずしっとしたアート感は出てる。結構いいかも。って思って、そのまま起用してみました。



.......動画ハメたら結構いい感じに。



製作途中に周りの人たちに見せながら探り探りで創ってたんだけど、「怖い!ホラー!」っていう感想がやっぱり多かった。中毒性の高い動画ではないけれども、今の自分の100%の表現を出せて、時代背景も描写することが出来て、とても満足です。MPC Live最高!AKAIさん最高!これからも沢山楽曲作ります!ライブもやります!




◆楽器の演奏について


バリトンサックスというサックスの中でも中低域の音が出るサックスを吹きました。バリトンサックスを購入したのは、半年前。............まだ半年です。スーパー初心者。初心者の中の初心者。37年間一度も楽器をしたことがありません。キングオブ初心者です。



バリトンサックスとの出会いは、ラジオでした。



僕は毎週金曜夜、NBCラジオ佐賀長崎で番組パーソナリティーをしているのですが、1年ほど前、番組にゲストでご出演頂いた、佐賀のサクソフォンアンサンブル『レフ・クロアー』のバリトンサックス奏者、黒崎智子さんがきっかけで、僕は初めてバリトンというサクソフォンの存在を知ることになります。アルトとテナーくらいしか知らなかった僕は、



その時は、「へー、こんな大きなサックスがあるんだ、すごい!」



ってくらいにしか思っていなかったのですが、前述の通り、音楽に少しずつ興味を抱いていて「MPCだけじゃだめだ、何かオリジナルの音を入れたい」って心の底、頭の片隅にはぼやーっと描いていて。


バリトンサックスかーと思いながら、YouTubeを検索していると、とんでもない人物を見つけました。これだああああああああああ!!!!!!!!!って思いました。




LEO Pです。







凄いですよね....... かっこいい....... 衝撃でした。



昔からヒップホップばかり聞いていたので管楽器にはあまり詳しくないんだけど、サックスをこんな風に演奏する人はじめて見た。かっこよすぎ。


LEO Pはニューヨークのストリートミュージシャンで、ソロでも曲を出しているし、TOO MANY ZOOZやLUCKY CHOPS(こないだ解散しました)のメンバーでもあります。憧れの人です。YouTubeに沢山動画あるので気になる人は観てみてください。



黒崎智子さんとレオピーには本当に心から感謝しています。

僕に新たな楽しみをくれてありがとうございます!最高です!!




智子さん→LEO Pを知ってからというもの、バリトンサックスを購入しようかどうしようか、2ヶ月くらい悩みました。なぜなら、これまで楽器をしたことが一度もないし、何と言ってもバリトンサックスはかなりの高額。一番安いので30万円くらい。良いやつだと三桁余裕で超えます。悩みに悩んだあげく.................結果的に、楽しみと新たな分野の創作意欲が勝っちゃいました。



購入したのは、Antiguaのバリトン。1950年代に誕生した台湾製のサックスブランドです。コスパが良くて初心者でも扱いやすいのが魅力。(コスパ良いっていっても高いよ.......)マウスピースはLEO Pみたいな音を出したかったからっていう端的な理由で最初からゴールドメタルの#6を選びました。リードはラボーズのソフト。トータル的に音を鳴らしやすいチョイスになっています(笑)



さて、機材は揃いました。



これから先、ライブペイント×MPC×バリトンサックスのライブショーを目指して日々練習を重ねます。とりあえずまた動画を撮るかな。楽しみ。




◆動画の撮影について


これまでのプロモーションビデオは、昔から写真を撮ってくれているカメラマン、Yusuke Hirashimaに依頼することが殆どでした。しかしながら、新型コロナウイルスの影響もあって...........本当なら、金曜BARでみんなでワイワイやってるようなカットを撮りたかったのに、人を集めることが出来なくなったので、もうこれは自分でやってしまおう!と、セルフで行いました。


丁度、一眼レフのカメラとスマホを新調したこともあり、撮影機材は揃っていました。(一眼レフはSONY α6600、スマホはiPhone11Pro)定点は一眼レフで、手元はiPhoneで撮影しました。撮影中は特にこれといったストレスも無く、一日で終了。


一番大変だったのは、定点で撮影する際のライティングです。2メートルを超えるキャンバスを動かしながらライトの位置決めるのに1時間以上かかった。そもそも逆光を狙っていたわけじゃないんだけど、結果的に僕よりも絵が映えるような映像になったかな。スポットライトが常設されている、ボンドバに併設するえのぐアートギャラリーのおかげ。改装費用を投資してくださった地域の皆様には改めて御礼を申し上げます。今後も沢山の作家さんに使って頂けるように運営を頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。





◆動画の編集について


動画編集はAdobe Premiere Proを使用しています。特別なエフェクトなどは使用していないので、これくらいのレベルならiMovieでも出来たかもしれないんだけど、動画編集のスキルを上げたかった、というか、プレミアのインターフェースに慣れたかったというのが本音。ずいぶんストレスなく編集できるようになってきた。good。


グラフィック系のソフト(Illustrator, Photoshopなど)もそうだけど、昔は一本で10万円くらいしたのに、今やAdobeもサブスク。年間10万ちょっとで最先端のクリエイティブソフト使い放題。とても便利な時代になりましたね。教科書はウェブにいくらでも転がっているし、セルフで出来ないことって原則、無くなったんじゃないかなという印象。ソフトウェア業界も、業態が変わって来ているんですね。素人にも優しい!


こうなってくると、プロとアマの境界が猶更合間になってきて、プロが仕事をしにくくなってきているという現状もあるのではないか。って思うでしょ?でも、プロっていうのはやっぱり凄くて、何が凄いかっていうと、経験に基づいたセンスなんです。場数をこなして色々見てるひとじゃないと、なかなか辿り着けないクオリティって絶対あります。あと、スピード感。更には、ディレクション、クオリティ。クオリティには、色んな種類があって。一言、上手い=クオリティとも限らないわけです。このことについては、続きは最後にもう少しだけ書きます。





◆ペインティングについて


いつもはライブペイントなのでお客様が周りにいらっしゃるのですが、今回はカメラマンもおらず、ひとりぼっち。正直寂しかったですけど、なんか、楽しかった。作品としっかり向き合えた気がして。


描いたのは、創作テーマ「つなぐ(接着する)」に基づき制作した、冨永ボンドの作品群 第6章「RING(人の輪)」です。作品群のコンセプトは、当ウェブサイトのコンセプトページをご覧ください。 これまでの作品と比較すると、リングの真ん中の白い部分が小さくなりました。

これは、描き始めた時からこうしようと思っていたわけではなくて、自然とこうなりました。人の輪が年々大きくなっていて、年輪の密度が増しているということなのでしょう。かっこいい作品が描けてとても満足しています。 作品のサイズはM120号×2枚。S120号です。 完成した作品は、福岡県大川市にある内藤額縁店さんで額装をしてもらい、ボンドバのラウンジスペースに展示しています。ぜひいつか、生で観て頂きたいです。



まとめます。




僕がこの作品、このブログを通して、

何が言いたいかというと、


純粋なうちは、楽しむことが質

上手くなると、技術が質


ということです。





アートも、


音楽も、


動画編集も、


全部一緒。





何歳から始めても決して遅くない。

ただし、楽しめなければならない。


楽しむことが出来れば、飽きずに続けることが出来るだろうし、

情熱が伴えば上達も早いだろう。これには個人差があるので焦らなくて良い。


楽しみが続けば、時間の経過とともに技術は自然と身につき、

クオリティの質が変わってくるのだろう。




...........クオリティの質って言葉、可笑しいな(笑)







最後にもう一度言います。



「スタートは、何歳からでも遅くない」



「やりたい」とか、「したい」って言っている人をたまに見かけるけど、この言葉を聞くたびに僕は「あー、これは本気じゃないんだなー」って思います。


やりたいなー、したいなーって思っているうちは、それはほぼ実現することはありません。そんな中途半端な意志で遂げられる程、夢・目標を実現することは甘くない。将来の自分に対して失礼だ。


逆に、その程度の願望で実現することなら、誰かが耳を貸すまでもない。「焼肉食べたいな―、あの映画観たいな―」レベルです。.........日常です。勝手にやってください。





あのね、


やりたいとか、したいとか言ってないでね、


本気なら「やる」一択なんよ。


やる!って言ってみて。

やるから、絶対。





........すみません。最後は勢い余りました。

不快になってたらごめんなさい。

僕のブログとラジオは、いつもこんな感じです(笑)



と、いうわけで、久しぶりのブログでした。

コロナ禍はまだまだ終息する気配がありません。

皆様、くれぐれも体調にはご留意ください。



あ!それと、夏の展示会、楽しみにしててくださいね。

凄いことやります。


それでは、また。




No failure in Art.

冨永ボンド



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